ラックギアとは
ラックギアとは、直線運動を伝えるための歯を持った長尺状の部品です。通常は「ラックギヤ」とも呼ばれ、ピニオン(小歯車)と組み合わせて使用されます。
ピニオンが回転すると、その歯がラックの歯にかみ合い、回転運動が直線運動へと変換されます。逆に、ラックを直線移動させることでピニオンを回転させることも可能です。
このシンプルな機構により、機械設計の自由度が高まり、さまざまな分野で活用されています。
弊社ではラックギアだけでなく、ピニオンギアも併せて製造可能です。

自社の特注ラックギヤ製作 対応範囲
当社では以下の仕様のラックギア製作に対応しております。
- モジュール:8以下
- 全長:1000mm以下
- 材質や精度についてもご相談に応じます

ラックギアの特徴
直線運動と回転運動の変換が可能
モーターなどの回転力を直線的な動作に変える、またはその逆の動作が簡単に実現できます。
高精度な位置決めが可能
精密なラックギアとピニオンを組み合わせることで、高精度な直線位置決めが可能になり、産業機械や工作機械に適しています。
長尺対応が可能
必要な長さに応じてラックギアを連結できるため、広範囲な移動が必要な用途にも柔軟に対応します。
シンプルな構造
他の直線駆動方式(ボールねじ、リニアモーター等)と比べて構造がシンプルで、コストパフォーマンスに優れるケースも多くあります。
ラックギアが使われる機構・機械
ラックギアとピニオンの組み合わせは、以下のようなさまざまな用途で利用されています。
-  工作機械
 高剛性かつ高精度な直線送り機構として活用され、特に大型の加工機などで広範囲な移動を実現します。
-  搬送装置
 直線的な搬送を必要とする各種自動化ラインや搬送システムに使用されます。
-  建設機械・重機
 ブームの昇降や位置調整、旋回機構などに使われています。
-  エレベーター・舞台装置
 スムーズな昇降や位置決めが求められる装置にも採用されています。
-  自動ドア・門扉
 直線的な開閉動作を行う機構に利用され、耐久性とコスト面でも有利な選択肢です。

